ミドル時代のキャリアデザイン【後編】~ミドルの能力開発編~
みなさん、こんにちは。トリプルバリューCCOの千葉裕子です。
前回に引き続き「ミドル時代のキャリアデザイン」について、今月は能力開発の側面から論じてみたいと思います。
みなさんは「キャリアプラトー」という言葉を耳にしたことはありますか?
プラトー(Plateau)とは、高原または台地を意味する英語です。
急激な変化の中で、思うように変われない。20代、30代の頃のように成長実感が得られず、組織の中でも大して活躍ができていないと感じて、働くモチベーションが停滞する時期を差します。
それまで一所懸命に努力して確実に成果を上げてきた人ほど、伸び悩みを感じるかもしれませんね。いままで経験したことのない、はじめてのスランプだという人も多く、ミドルの憂鬱と相まって精神的にも辛い時期でしょう。
しかし、実は本当に怖いのは辛さではありません。
キャリアプラトーの本当の恐ろしさは、それに慣れてしまうことなのです。
30代後半~40代にもなれば、「担当業務は一人前にこなせるし、飛びぬけた業績を上げなくても口うるさく言われることもないし、安定した収入はあるし」と、健全な危機意識を持てなくなってしまうのですね。
こうして居心地のいい狭い世界でぬるま湯状態に入ってしまうと、ここでキャリア発達がストップしてしまう危険性をはらんでいます。
ミドルのキャリアには、分かれ道があるのです。
少し古いデータですが、リクルートワークス研究所の2004年のワーキングパーソン調査によると、この停滞期はおおむね35歳から49歳までに見られ、50代以降にもう一度ブレイクスルー(再上昇)を起こす傾向があります。これには励まされますね。
ぬるま湯の中でゆでガエルになってしまう人と、停滞期を脱してミドル時代に人生の自己ベストを更新する人の違いは、継続した能力開発にあります。
●外部環境の変化を読み、労働市場でのニーズを捉えて、顧客(社内顧客含む)に求められる人材になるための差別化を図っていますか?
Today is the first day of rest of your life.
今日があなたの人生でもっとも若い日です。
前向きにキャリア形成を行っていれば、ミドル時代は人生で最高に創造的な成果を上げることができて、働く喜びを味わえるゴールデンタイムになるでしょう。たとえ出遅れたと思った人も、自分への諦めは禁物。今日気づけたことをラッキーだと捉えて、さっそく行動を起こしましょう。人生100年時代、この道は長いのです。70歳まで第一線でイキイキと活躍できる「複数の選択肢を持った自分づくり」のスタートです。
トリプルバリューでは、企業様からのキャリア開発のご相談だけではなく、個人のお客様からのキャリアカウンセリングのご依頼も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。ワクワークしているスタッフからご連絡差し上げます。