ワクワークを考えるblog

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【キャリアシリーズ】ミドル時代のキャリアデザイン【前編】~ミドルの葛藤編~

みなさん、こんにちは。トリプルバリューCCOの千葉裕子です。

今月は、ミドル時代のキャリア開発について、一緒に考えてみましょう。

 

You are the CEO of your life.

人生の最高経営責任者はあなた自身である。

 

ミドル時代は、キャリア満足度にバラつきが生じてくる頃です。

みなさんは、ご自身の意思で自分の人生を経営できている実感は持てているでしょうか?

会社組織の中では責任の大きな仕事を任されるようになり、マネジメントの役割を担う人も出てくるでしょう。会社から求められることが変わるにつれ、やりがいが増す方もいらっしゃれば、仕事の意味や自身の存在価値を感じられないままに忙しい日々を過ごしていると、キャリアミスト(霧)の中にいるような感覚かもしれません。

 

「この仕事は本当に自分のやりたいことだろうか?」

「昇格試験を受ける年になったけど、自分は本当にこの会社での出世を目指したいのか?」

「このまま今の仕事を続けていたら、外では通用しない人材になるのではないか?」

「年齢的にも転職するなら、いまが最後のチャンスなのではないか?」 

 

などは、自分の人生に真剣だからこそ出てくる葛藤です。

 

公私ともにトランジション(転機)と向き合う機会も増えてきます。

仕事においては昇格や異動、転勤、転職などがあるでしょう。また、私生活においては結婚や子育てなどでライフスタイルの変化を余儀なくされていたり、家や車を購入や子どもの学費などのマネープランの現実味が増してきたりという方もいらっしゃるでしょう。

 

もし、「期待していたことが起こらない」という現実に直面しているなら、いったん立ち止まってキャリアプランを見直すチャンスかもしれません。望んでいた職種やポジションに就けない、結婚相手が見つからないなどと当初の人生設計と違うのであれば、新たなシナリオを描いて道を選び直すのも、ミドル時代に大切な考え方です。

 

この時期には、「自分の人生はこれでよかったのか」と振り返らずにはいられなくなる、ミッドライフ・クライシス(中年の危機)と呼ばれるアイデンティティの不安な状態に陥る方もいらっしゃいます。いわば「第二の思春期」ですね。もちろん、自分できっかけを掴んで新たな目標を見つけ、イキイキとミドルライフを謳歌する方もいらっしゃいますが、悩みの内容や深さは人それぞれ。放っておくと、無気力になって仕事に打ち込めなくなったり、心身の体調を崩したいする方も出てきてしまいます。

 

みなさんにお伝えしたいのは、こうしたキャリアの危機や葛藤は、誰にでもあるということです。「あ、ちょっとまずいな」「一人で悩んでいても抜け出せそうにないな」と思ったら、何か前向きなアクションを起こすことをお勧めします。

 

  • 運動をする

心の健康は体の健康と密接に関係しています。軽いジョギングなどの有酸素運動や呼吸を整えるヨガなど、ご自身のライフスタイルに合った運動習慣を取り入れてみましょう。

 

  • 勉強をする

視野が狭くなって考えが堂々巡りするときには、新たな知識や他の人の体験から気づきを得ることで、やるべきことが見えることがあります。仕事に役立つ自己啓発(英語や資格の勉強など)でも構いませんし、ビジネススクールに通って社外のネットワークに触れるのも大変効果的です。

 

  • セミナー・ワークショップに参加する

キャリアデザイン講座、自分の性格について学ぶ自己理解セミナー、読書会など、今はオンラインでも参加できるセミナーがたくさんあります。

私どもトリプルバリューでも、「エンゲージメントカードの体験ワークショップ」を定期的に開催しています。ご自身の大切な価値観やこれからのキャリアビジョンを明確にするために効果的ですので、ぜひご参加ください。

 

悩みが深い、この機会にキャリアビジョンや人生設計を見直したい、転職などの重要な意思決定をするなどの個別性の高い課題をお持ちの場合は、キャリアカウンセリングを受けてみることをお勧めします。カウンセラーに話してみることで、自分が何に悩んでいるのか、どんな不安があるのか整理されてすっきりしますし、一緒に解決策や今後のキャリアデザインを考えることで、具体的な次の一歩が見つかる方もいらっしゃいます。

 

※【後編】はミドルの能力開発編です。

 

トリプルバリューでは、企業様からのキャリア開発のご相談だけではなく、個人のお客様からのキャリアカウンセリングのご依頼も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。ワクワークしているスタッフからご連絡差し上げます。